自然実験に基づき、もう経済学によく使われる「因果識別方法」というツールをマスターし、より多くの面白くて価値もある社会問題に答える一番良い道はアングリストが書いた「精通計量: 因果之道」 から勉強し始めるものだ。
「因果識別方法」はどのように社会科学への影響を知るには、その方法と社会科学の「信頼性革命」から話しなければならない。科学には、大体自然科学と社会科学という二つの分野がある。論理的な問題や因果上の推断が難しいという問題があるので、社会科学は自然科学よりず っと難しく、社会科学に属する経済学には、長い間に理論研究が主要である。幸いなことに、20 世紀の 90 年代後、経済学の因果識別の「信頼性革命」 が始まり、経済学はより科学的になった。
「信頼性革命」は自然科学分野の「 コペルニクス革命」に匹敵できるのは、二つのメリ ットに負うところが大きい。一つ 目は「巧み」。「二重差分法」 も「ツール変数法」 も自然実験の方法に属し、因果識別方法の典型として、経済分野の多くの重大な問題に答えられる。世界全体を実験室にして、巧みに経済学の研究範囲を広げ、多くの社会問題が解釈できるようになった。 もう一つ は「力」。すなわち、「一事が万事」。因果識別方法は、ミクロの自然実験法で金融危機のようなマクロの問題を研究し解明できる「力」 があるといえる。
一言でまとめれば、因果識別方法を知り、現代の実証経済学の研究バラダイムと方法論を認識しようとする読者にとって、この本は実に読むに値する。深い筆力も系統的な専門知識も見られるし、語り方も面白くてユーモアからである。